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「ほとんど内容一緒だから掲載見合わせ?」
「テニス部集合!!」
テニスコート一面に響き渡る声。
割と近い距離にいただけに、私にもびりびり響いてきた。
30、5話
先程の合図でぞろぞろと部員達が集まってくる。
(うお・・・あ、あの子達は・・・・・・)
集まってきた部員には、当然新入生も含まれていて、
弦一郎と精市はもちろんだが、仁王に柳に、丸井にジャッカル・・・と思しき面々。
もちろんそれ以外にも新入生はわんさかいる。
さすが歴史ある立海大男子テニス部。人気の高さが伺える。
(新入生・・・みんな小さくて・・・か、可愛いいいいいい!!!!!)
私は思わず心の中で狂喜乱舞した。
自分が何だか変態みたいだ。でもオバさんから見たら中学生はやっぱり可愛いのである。
口元が緩みそうになるのを必死で抑えた。
「彼女たちがこれから俺たちのマネージャーをしてくれる子たちだ。秋原さんから順番に挨拶してもらおうかな」
素晴らしく晴れやかな笑顔で部長が言った。
「1年C組の秋原伊織です!自分が出来る限りで頑張りますのでよろしくお願いします!」
伊織は緊張してるのか、僅かに顔が赤い。
言い切った後に額に手を添えて、少し照れたような素振りを見せた。
(か、可愛いぞ伊織・・・!!今の仕草でファン増えたよ・・・!!)
瞬間、パッと精市と目が合った。
何だか微笑ましいものを見る目だ。ええわかります。伊織可愛いもんね。
(・・・と次は私か)
軽く深呼吸して、気持ちを整える。
「1年B組の笹本透です。マネージャー経験はないですが、精一杯やらせてもらいます。よろしくお願いします!」
そう言い切ってお辞儀をした。
こういう挨拶には最後に深いお辞儀をつける癖がある。
頭をあげた瞬間、精市の横にいた弦一郎と目が合ったのでニコッとしたら、微妙に不機嫌そうな顔をされた。
(・・・ヘラヘラするなってことですかね・・・き、気をつけよう・・・)
そうこうしている内に、他のマネージャーが自己紹介に入った。
「1年D組の桃月京子です!一生懸命頑張りまーす!ぜひ京子って呼んでくださいね!」
「同じく1年D組の島崎夏美です。みなさんのお手伝い頑張ります!よろしくね!」
「同じく1年D組の山川順子です!私も頑張ります!よろしくお願いしま~す!」
桃月さんと、島崎さんと、山川さんね・・・ふむふむ。
うん・・・・・・・・まあ、なんとも可愛らしい自己紹介で・・・
語尾に星マークとかハートマークとかがついていそうな声色。
部室で話しているのを聞いた限り、こんなにキャピッとした声ではなかったような・・・。
(はっきり言って、この手のタイプ・・・・・・苦手・・・)
これから一緒にやっていけるのか一抹の不安を覚えた。
伊織からアイコンタクトがくる。
--- アイコンタクト ---
(ね、どう?この子たち)
(どうも何も、選手目当てでしょ。仕事しなさそう・・・)
(だよね。まぁ私と透がいれば仕事はどうにかなるけどさ)
(そうだね。私たちがいればまぁ大丈夫か)
前途多難だなあ・・・
何となくそう思った。
湯沢部長が話をし始める。
「これから部活を始める。今日は全体ミーティングだ。とくに話すこともないのだが、1年は早く部に慣れることを頭に入れておけ。2、3年は大会が近いことを考え動くように。この後は各自自主練をするならしてもいいが、遅くても18時までだ。尚、明日からは朝練が7時からある。遅刻しないよう気をつけてくれ。以上解散!マネージャーはこちらに来てくれ」
月曜は全体ミーティング、自主練は18時まで、明日は朝練7時から・・・と。
伊織も同じことを考えていたのか、私と同じようにメモをとっていた。
「マネージャーの仕事はたくさんあるが、主に選手のタオルとドリンク作り。それに軽い怪我などに対応してくれ。あとは部誌とスコアの記入だ。マネージャーの仕事はこれくらいだが、なにか質問はあるか?」
「はい」
伊織が真剣な顔で手をあげた。
「秋原か、何だ?」
「ドリンクってボトルしかないんですか?あの、ウォータージャグみたいなものとかは」
「ああ、タンクが3つほど会ったと思うが。確かマネの部室にあったはずだ。ボトルも基本的にはレギュラー分だけしかないから平部員には自宅から持参してもらっている」
「わかりました。あと、仕事に必要な道具ってどこに置いてありますか?」
「全部マネの部室に置いておいた。分からなかったら聞きに来てくれ」
「ありがとうございます」
(・・・全部マネの部室に?・・・あの汚い部屋に?そのまま?ボトルを?)
本当にまずはあの部屋をどうにかしないといけないと思った。
いや、先に洗い物か・・・?
あ、洗い物といえば。
「あの、私からもいいですか?」
「笹本、なんだい?」
「タオルの予備がどれくらいあるのか知りたいのですが」
「ああ、タオルは各2枚づつあるようにはしている。あとそれ以外の予備に10枚ほどある。それは俺達の部室のほうにあるから後で取りに来てくれ」
「わかりました」
さすがにタオルは置かなかったようだ。
タオルもあの汚い部屋に置いた。なんて言ったら多分逆に怒ってたよ・・・。
「あ、それとボトルの中身なんですけど」
「うん?」
「薄さとかの調節をしたいので後でレギュラーの方々に教えてもらいたいのですが」
「ああ、分かった。伝えておくよ」
「ありがとうございます」
「とりあえずはそのくらいかな?今日は各自練習だから帰っても大丈夫だが」
メモし終わって伊織を見ると、ある意味キラキラした目で見つめられた。
はい。わかってます。『掃除』ですよね。ええ。
「私はもう少し残っていきます」という伊織の声に、「私も」と付け加える。
マネージャーが5人もいるんだ。掃除なんてすぐだよ!
そしたら残った時間でボトルも洗えるし、タオルも洗濯できるし、いろいろできる!うん!
だから、部長の「そうか。君たちはどうする?」っていう言葉に、当然「私達も残ります」って来ると思ってたんだけど。
「えー。私達は帰りますー」
「うん。とくに仕事ないんだし」
「ねー」
な ん で す と !?
思わず訝しい顔をしてしまった。
目が点。とはこの状態なわけで。
しばらく目をパチパチするしかなかった。
伊織も超微妙な顔をしている。
「そう。それじゃあ、また明日ね」
「はい!また明日!」
「さようなら!」
「さようなら」
笑顔で爽やかに去っていく3人。
風に乗って彼女らの香水か何かの香りがした。
(ちくしょー・・・こんなことだろうと思ったよ・・・!)
別にいいけどね!2人で掃除でも!!!
伊織が肩にポンと手を置いてくれた。
やはり心の友は伊織だけである。
「透、部室行こう」
「うん、あれどうにかしなきゃだね」
その言葉に伊織も苦笑いする。
「あ、その前に先輩たちに聞いとく?」
「ああ、ドリンク?聞いた方がいいかもね」
「部長。先ほどのドリンクの話ですけど、今聞きに行ってもいいでしょうか?」
「ああ、ちょっと待ってね」
ニコッと笑って、スゥッと息を吸う部長。
おい、まさか。
「レギュラー集合!!」
(っ!!)
びりびりびり、と体の芯まで響く声に思わずすくみ上がってしまった。
演劇部にでもいたんじゃないかっていうくらい大きい声だ。
(この先輩、見た目に反して声デカすぎです・・・)
声を聞いたレギュラーメンバーがあっという間に集まった。
丁度私達を取り囲むような形になる。
みんな背が高いので、立ってるだけでかなり威圧的だ。
「なんだ?湯沢」
「マネの子たちがお前たちに用があるって言うからね」
「俺たちに?」
興味深げな視線や、訝しげな視線。
さまざまな視線が頭上からいくつもチクチクと刺さる。
「ほら、取って食いはしないから大丈夫」
部長が笑顔で促すと、伊織がそれに了解して口を開く。
「・・・あの、先輩たちのドリンクの好みを聞いておきたくて」
「好み?」
「薄いとか、濃いとかなんですけど」
「……じゃあ、俺たちの好きな濃さにしてくれるってことか?」
「そうしようかなって思って」
「「「「おお!」」」」
ビクッ!!
いきなりの雄叫びに私も伊織もビクッとなった。
一応それぞれ喜んでいたようなので、いらない世話ではなかったようだ。
「ほら、お前たち。伊織と透が困ってるだろう。さっさと言って」
「ああ、そうだな!俺は3年の立川健太!濃さは…普通!」
「俺は3年の長谷川拓真。濃さは少し薄めがいいな」
「次俺!3年で北岡颯太!普通より濃いめ!」
「俺は・・・」
(ちょ!待て!ストップ!!)
メモを書ききる前に次々と言い出すもんだから、書いてるこっちはたまったもんじゃない。
私も伊織も必死で名前と好みを書き止めた。
思ったよりも気さくな人が多くて、ちょっとホッとした。
一人雰囲気が弦一郎に似てる人がいてちょっと親近感を覚えたくらいにして。
そして先輩達が去っていった後に、いつの間にか部長に名前呼びされていたことに気づいた。
まあ、別に今更どんな風に呼ばれようが気にしませんが。
伊織は部長のことは「湯沢部長」って呼ぶことにしたらしい。
(じゃあ、私も湯沢部長って呼ぶことにしようかな)
せめてレギュラーメンバーだけでも、早く名前と顔が一致するようにしないと・・・。
私は必死にメモした名前を呟いた。
(えっと・・・湯沢、立川、長谷川、北岡、小村、伏見、錦、三井・・・・・湯沢、立川・・・ブツブツ・・・)
【続】
「テニス部集合!!」
テニスコート一面に響き渡る声。
割と近い距離にいただけに、私にもびりびり響いてきた。
30、5話
先程の合図でぞろぞろと部員達が集まってくる。
(うお・・・あ、あの子達は・・・・・・)
集まってきた部員には、当然新入生も含まれていて、
弦一郎と精市はもちろんだが、仁王に柳に、丸井にジャッカル・・・と思しき面々。
もちろんそれ以外にも新入生はわんさかいる。
さすが歴史ある立海大男子テニス部。人気の高さが伺える。
(新入生・・・みんな小さくて・・・か、可愛いいいいいい!!!!!)
私は思わず心の中で狂喜乱舞した。
自分が何だか変態みたいだ。でもオバさんから見たら中学生はやっぱり可愛いのである。
口元が緩みそうになるのを必死で抑えた。
「彼女たちがこれから俺たちのマネージャーをしてくれる子たちだ。秋原さんから順番に挨拶してもらおうかな」
素晴らしく晴れやかな笑顔で部長が言った。
「1年C組の秋原伊織です!自分が出来る限りで頑張りますのでよろしくお願いします!」
伊織は緊張してるのか、僅かに顔が赤い。
言い切った後に額に手を添えて、少し照れたような素振りを見せた。
(か、可愛いぞ伊織・・・!!今の仕草でファン増えたよ・・・!!)
瞬間、パッと精市と目が合った。
何だか微笑ましいものを見る目だ。ええわかります。伊織可愛いもんね。
(・・・と次は私か)
軽く深呼吸して、気持ちを整える。
「1年B組の笹本透です。マネージャー経験はないですが、精一杯やらせてもらいます。よろしくお願いします!」
そう言い切ってお辞儀をした。
こういう挨拶には最後に深いお辞儀をつける癖がある。
頭をあげた瞬間、精市の横にいた弦一郎と目が合ったのでニコッとしたら、微妙に不機嫌そうな顔をされた。
(・・・ヘラヘラするなってことですかね・・・き、気をつけよう・・・)
そうこうしている内に、他のマネージャーが自己紹介に入った。
「1年D組の桃月京子です!一生懸命頑張りまーす!ぜひ京子って呼んでくださいね!」
「同じく1年D組の島崎夏美です。みなさんのお手伝い頑張ります!よろしくね!」
「同じく1年D組の山川順子です!私も頑張ります!よろしくお願いしま~す!」
桃月さんと、島崎さんと、山川さんね・・・ふむふむ。
うん・・・・・・・・まあ、なんとも可愛らしい自己紹介で・・・
語尾に星マークとかハートマークとかがついていそうな声色。
部室で話しているのを聞いた限り、こんなにキャピッとした声ではなかったような・・・。
(はっきり言って、この手のタイプ・・・・・・苦手・・・)
これから一緒にやっていけるのか一抹の不安を覚えた。
伊織からアイコンタクトがくる。
--- アイコンタクト ---
(ね、どう?この子たち)
(どうも何も、選手目当てでしょ。仕事しなさそう・・・)
(だよね。まぁ私と透がいれば仕事はどうにかなるけどさ)
(そうだね。私たちがいればまぁ大丈夫か)
前途多難だなあ・・・
何となくそう思った。
湯沢部長が話をし始める。
「これから部活を始める。今日は全体ミーティングだ。とくに話すこともないのだが、1年は早く部に慣れることを頭に入れておけ。2、3年は大会が近いことを考え動くように。この後は各自自主練をするならしてもいいが、遅くても18時までだ。尚、明日からは朝練が7時からある。遅刻しないよう気をつけてくれ。以上解散!マネージャーはこちらに来てくれ」
月曜は全体ミーティング、自主練は18時まで、明日は朝練7時から・・・と。
伊織も同じことを考えていたのか、私と同じようにメモをとっていた。
「マネージャーの仕事はたくさんあるが、主に選手のタオルとドリンク作り。それに軽い怪我などに対応してくれ。あとは部誌とスコアの記入だ。マネージャーの仕事はこれくらいだが、なにか質問はあるか?」
「はい」
伊織が真剣な顔で手をあげた。
「秋原か、何だ?」
「ドリンクってボトルしかないんですか?あの、ウォータージャグみたいなものとかは」
「ああ、タンクが3つほど会ったと思うが。確かマネの部室にあったはずだ。ボトルも基本的にはレギュラー分だけしかないから平部員には自宅から持参してもらっている」
「わかりました。あと、仕事に必要な道具ってどこに置いてありますか?」
「全部マネの部室に置いておいた。分からなかったら聞きに来てくれ」
「ありがとうございます」
(・・・全部マネの部室に?・・・あの汚い部屋に?そのまま?ボトルを?)
本当にまずはあの部屋をどうにかしないといけないと思った。
いや、先に洗い物か・・・?
あ、洗い物といえば。
「あの、私からもいいですか?」
「笹本、なんだい?」
「タオルの予備がどれくらいあるのか知りたいのですが」
「ああ、タオルは各2枚づつあるようにはしている。あとそれ以外の予備に10枚ほどある。それは俺達の部室のほうにあるから後で取りに来てくれ」
「わかりました」
さすがにタオルは置かなかったようだ。
タオルもあの汚い部屋に置いた。なんて言ったら多分逆に怒ってたよ・・・。
「あ、それとボトルの中身なんですけど」
「うん?」
「薄さとかの調節をしたいので後でレギュラーの方々に教えてもらいたいのですが」
「ああ、分かった。伝えておくよ」
「ありがとうございます」
「とりあえずはそのくらいかな?今日は各自練習だから帰っても大丈夫だが」
メモし終わって伊織を見ると、ある意味キラキラした目で見つめられた。
はい。わかってます。『掃除』ですよね。ええ。
「私はもう少し残っていきます」という伊織の声に、「私も」と付け加える。
マネージャーが5人もいるんだ。掃除なんてすぐだよ!
そしたら残った時間でボトルも洗えるし、タオルも洗濯できるし、いろいろできる!うん!
だから、部長の「そうか。君たちはどうする?」っていう言葉に、当然「私達も残ります」って来ると思ってたんだけど。
「えー。私達は帰りますー」
「うん。とくに仕事ないんだし」
「ねー」
な ん で す と !?
思わず訝しい顔をしてしまった。
目が点。とはこの状態なわけで。
しばらく目をパチパチするしかなかった。
伊織も超微妙な顔をしている。
「そう。それじゃあ、また明日ね」
「はい!また明日!」
「さようなら!」
「さようなら」
笑顔で爽やかに去っていく3人。
風に乗って彼女らの香水か何かの香りがした。
(ちくしょー・・・こんなことだろうと思ったよ・・・!)
別にいいけどね!2人で掃除でも!!!
伊織が肩にポンと手を置いてくれた。
やはり心の友は伊織だけである。
「透、部室行こう」
「うん、あれどうにかしなきゃだね」
その言葉に伊織も苦笑いする。
「あ、その前に先輩たちに聞いとく?」
「ああ、ドリンク?聞いた方がいいかもね」
「部長。先ほどのドリンクの話ですけど、今聞きに行ってもいいでしょうか?」
「ああ、ちょっと待ってね」
ニコッと笑って、スゥッと息を吸う部長。
おい、まさか。
「レギュラー集合!!」
(っ!!)
びりびりびり、と体の芯まで響く声に思わずすくみ上がってしまった。
演劇部にでもいたんじゃないかっていうくらい大きい声だ。
(この先輩、見た目に反して声デカすぎです・・・)
声を聞いたレギュラーメンバーがあっという間に集まった。
丁度私達を取り囲むような形になる。
みんな背が高いので、立ってるだけでかなり威圧的だ。
「なんだ?湯沢」
「マネの子たちがお前たちに用があるって言うからね」
「俺たちに?」
興味深げな視線や、訝しげな視線。
さまざまな視線が頭上からいくつもチクチクと刺さる。
「ほら、取って食いはしないから大丈夫」
部長が笑顔で促すと、伊織がそれに了解して口を開く。
「・・・あの、先輩たちのドリンクの好みを聞いておきたくて」
「好み?」
「薄いとか、濃いとかなんですけど」
「……じゃあ、俺たちの好きな濃さにしてくれるってことか?」
「そうしようかなって思って」
「「「「おお!」」」」
ビクッ!!
いきなりの雄叫びに私も伊織もビクッとなった。
一応それぞれ喜んでいたようなので、いらない世話ではなかったようだ。
「ほら、お前たち。伊織と透が困ってるだろう。さっさと言って」
「ああ、そうだな!俺は3年の立川健太!濃さは…普通!」
「俺は3年の長谷川拓真。濃さは少し薄めがいいな」
「次俺!3年で北岡颯太!普通より濃いめ!」
「俺は・・・」
(ちょ!待て!ストップ!!)
メモを書ききる前に次々と言い出すもんだから、書いてるこっちはたまったもんじゃない。
私も伊織も必死で名前と好みを書き止めた。
思ったよりも気さくな人が多くて、ちょっとホッとした。
一人雰囲気が弦一郎に似てる人がいてちょっと親近感を覚えたくらいにして。
そして先輩達が去っていった後に、いつの間にか部長に名前呼びされていたことに気づいた。
まあ、別に今更どんな風に呼ばれようが気にしませんが。
伊織は部長のことは「湯沢部長」って呼ぶことにしたらしい。
(じゃあ、私も湯沢部長って呼ぶことにしようかな)
せめてレギュラーメンバーだけでも、早く名前と顔が一致するようにしないと・・・。
私は必死にメモした名前を呟いた。
(えっと・・・湯沢、立川、長谷川、北岡、小村、伏見、錦、三井・・・・・湯沢、立川・・・ブツブツ・・・)
【続】
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