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うーん 部活動…悩むなあ…






23,5話







「お前は部活動はどうするんだ?」


弦一郎にそう質問されて、うーんと唸る私。


「どうした?何か迷っているのか?」
「うん。テニスか剣道かで。弦一郎はテニス?」
「無論」
「そうだよねえ…テニス部って名門だしね。やっぱり私もテニスかなあ…」


過去14年間全国大会出場という輝かしい記録がある立海大附属。
テニスをしている者としては最高の環境。
女テニだって強い。
立海に入ったからにはテニス部に入らなければ何だかもったいない気もした。


「うむ。剣道はお祖父様にいつでも見てもらえるしな」
「そうだね。…そういえば弦一郎ってクラス何組?」
「Gだ」
「へえーGなんだ……ってG?」
「ああ」

Gって…えーと…
ABCDEFG……
はあ…何とも遠いところからはるばる…

自分のクラスから近い階段を使えばもっと早く帰れただろうに。
わざわざ迎えに来てくれたことが何だか嬉しかった。

弦一郎は何とも優しいお子だよ・・・オバさん感激(ホロリ)


そんな会話をしながら玄関で靴を履き替えて、はたと気付いた。


(あ、伊織・・・)


式の席で前にはいなかったので、きっとBより後ろのクラスだろうと思う。
B以降のクラスならば、来るときに弦一郎は声をかけなかったのだろうか。


「伊織は?」
「伊織ならCクラスにいたぞ。来るときにまだホームルームをしていたのでな」
「そっか、じゃあ外で待ってたらそのうち来るよね」
「そういえば精市もCクラスのようだったぞ」

………

そうか・・・精市と一緒なのか。そうか。
何となく心の中で合掌しておいた。



伊織が来るまでの間、弦一郎の提案でテニスコートの見学に行く。
入学式の日はさすがに休みなのか、コートの中はガランとしていた。


「立派なコート……」
「うむ。さすが立海大附属。といったところだな」

弦一郎は満足そうに腕を組んでコートを眺める。


このコートから、後のビッグ3、2年生エース、詐欺師、紳士、スペシャリスト、守護神が生まれ育つのか・・・
そう考えたら、途端に鳥肌が立ってきた。



…見てみたい。凄く。



そう思った。
彼らが生まれる様を、育つ様を。
間近で見たいと、そして彼らを手助けしたいと、そのとき強く思った。




「私、マネージャーやる」


ふいに口を突いて出た。
急に口を開いた私に弦一郎はこちらを見る。
以外。といった顔をしていた。
私は、このコートを見るまでは女子テニス部に入ろうかと思っていた。
きっと弦一郎も、私は女テニに入るものと思っていただろう。

でも、このコートを見て思ったんだ。


「弦一郎、私テニス部のマネージャーやりたい」
「男子テニス部のか?」
「うん」
「女テニじゃなくていいのか?お前は選手としての素質もあるだろうに」
「うん」
「そうか・・・お前がそう決めたんだ。お前の好きにやったらいい」
「うん・・・頑張る」


小さくガッツポーズをすると、弦一郎も満足気に頷いてくれた。
早速、帰りにテーピングの本でも買って帰ろうかな!!
そう意気込んでいると、




「透――――――――――!!!」

「ぅわあ!」


伊織の声が聞こえたと思ったら、背中と腰に鈍い衝撃を受ける。
め、めっちゃ痛い・・・。


「!伊織ではないか。女子たるものスカートで走るでない!はしたないぞ!」
「やー!透、透ー!」
「おお?どうした伊織」
「ぅぅぅう……ゆっきが恐い、恐いー…」


・・・・・・

腰を擦りながら、振り向くとニコやかな笑顔で精市が歩いてきた。
伊織は息が切れてるようなのに、精市はむしろ晴れやか。

わーい。今日も美人だね精市ー。(棒読み)


そうか。伊織さんはあれから逃げてきたんですね。よしよし。
伊織は私にしがみついたまま、精市を睨み付けている。
擬音語にすると、「フ―――ッ!!!」って感じ。



「…威嚇?」
「伊織、野生の小動物に見えるよ」


弦一郎は未だにこの状況についていけないらしく、微妙な顔をしていた。

うん、気持ちはわかる。



「それにしても、どうしたの?何かあったの?」

伊織にそう聞くと、伊織は私の背中に顔を埋めながら聞いてきた。


「…透は知ってた?」
「何を」
「……部活動必須って」
「そりゃ、知ってたよ」
「………」
「………伊織知らなかったの?」


伊織はブンブンと首を縦に振る。
そのまま頭降るなよ。背中が痛いよ。

どうせ伊織のことだから、帰宅部で優雅な学生生活を送ろうと考えていたに違いない。
ふ。甘いな。


ピン!


私はとてもいいことを思いついた。
2人でやれば、絶対楽しいと思うんだ。


「伊織!」
「何?」
「私と一緒にテn「嫌だ」

言い切る前に伊織が全力で切り捨てた。


「最後まで言わせなさい」
「……わかった、最後まで言いなよ」
「私と一緒にテニス部に入ろう!」

伊織に何とも言えない嫌そうな顔をされた。
そんな嫌そうな顔するんじゃないよ。

「…………女テニ?」
「ううん、男テニのマネージャー!」

そう笑顔で言ったら。


「断固拒否する!」

笑顔で拒否られた。


「いいじゃん!何でダメなの!?」
「面倒臭い!」
「大丈夫だよ!伊織なら!!」
「面倒臭い!」


何を言っても面倒臭い。と拒否する伊織。
くそ・・・こうなったら強行手段だ!!



▼透 の こうげき!

「私もいるし、精市もいるし、弦一郎もいるよ!」
「…ぅう……でも」


▼伊織 が 揺らいでいる(よし、あともうちょっと・・・)

▼透 の 必殺!

「赤也もいるよ(ボソッ)」
「………!」

▼伊織 が これ 以上 なく 揺らいでいる
(ふっ・・・伊織が前世で赤也のファンだったことは知っているのだよ!そして・・・)


▼透 の こうげき!

「仁王もいるよ!(ボソッ)」
「入る!」
「えー!?おまっ!」

▼伊織 を 倒 した !
▼透 は 伊織 を 仲間にした!


(即答かよ!!!!!!)

私は脳内で某モンスターをゲットしたときのテーマを聞きながら盛大につっこんだ。

(くっ・・・何か釈然としないけど、マネージャー仲間ゲットだぜ!!!)


1人でやるよりは2人のほうがいい。
私は俄然やる気が湧いてきた。


「一緒に頑張ろうね!」
「おーう」
「やる気が見られんぞ!」
「いいんだよこれが私なんだから!」


早速土日に一緒に申請書を書こうじゃないか!
月曜日が楽しみだ!


うふふふ。

・・・・・・・・


そういえば、男子テニス部のマネってそんな簡単になれるのか?
人気高そう・・・。

私は早くも一抹の不安を覚えた。



【終】
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